おおよそだいたい、合唱のこと。

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ゆっくりしていってね!!!

2020年6月15日月曜日

【第59回愛知県合唱祭のようなもの(2日目)】

2020年6月14日(日)於 稲沢市

ここで、簡単に稲沢市について。

大化改新の後から嘗て国衙が置かれ、東海道や中山道のバイパス的役割を果たした美濃路が通り、宿場町が栄えるなど、昔から交通の要衝として栄えていた歴史があります。主要産業は、国府宮近辺にも広がる水田による稲作はもとより、名物として、植木、銀杏(祖父江町)など。愛知県植木センターが市内に立地し、祖父江の銀杏は、並木道が観光資源にもなっていますね。また、交通の要衝としての地の利は現代にもあり、市の真ん中を東海道新幹線が貫き、在来線も、東海道本線稲沢駅は旅客はもちろんのこと貨物駅としても重要な役割を担います(ちなみに見学コーナーがあるそうです)。名鉄は名古屋本線のほか、祖父江町側には尾西線も走ります。そんな交通の便を生かして、第二次産業も盛ん。稲沢市側の三菱エレベーター(三菱電機稲沢製作所)は特に有名ですが、豊田合成は稲沢工場・平和町工場・西溝口工場と3つの拠点を構え、しかも平和町エリアを中心に国道155線が走っていることから、沿線には先述の豊田合成だけでなく、明治愛知工場をはじめ多くの工場が立地しています。
木曽の川の恵みを一心に受けつつ、過去から現在に至るまで大きく成長を続ける稲沢市。実は、今も愛知県の一大産業都市として大いなる成長の糧を担っています。

そうなんです! 国府宮駅から線路沿いにホールへ向かうだけではわからない稲沢の魅力がまだまだあるんです。嘗て3つの地方自治体から構成された稲沢市は、各所に様々な魅力を持つ、非常に多彩な文化を孕む土地なのです。

と、いうことで、愛知県合唱祭のようなもの2日目は、そんな稲沢の魅力をより「幅広く」探ってきましたよ!
てか、昨日も今日くらいの天気だったらよかったのに(´・ω・`)

AM10:00@自宅近くの駐車場(名古屋市某所)

さすがに回る場所のバリエーションが多彩なので、今日は車で参ります。
しかもがっつり高速使って。。。非常に損している気はしている←
次の目的地の駐車場が(なぜか)閉まってたので、とりあえず国府宮駅前に停めて徒歩。結構近い場所です。

AM11:00@美濃地稲葉宿本陣跡ひろば近辺の町並み(小沢二丁目・稲葉三丁目)
















嘗て栄えた宿場町の本陣跡を公園として整備したものと、その周りに今も残る旧市街の町並み。美濃路は宮宿(名古屋市・熱田)から垂井宿(岐阜県)に至る脇街道で、稲沢市では現在の文化フォーラムの裏から稲葉宿を経て、今で言う清須と一宮を結んでいます。嘗て稲沢銀行や中電営業所が構えていて、近代かに至っても稲沢市の経済の中心であっただけでなく、実は稲沢の名は、稲葉宿を形成する旧稲葉村と旧小沢村から一文字ずつとられてできたとのこと。まさに、稲沢市の起点ともいうべき由緒ある土地です。今でも歴史ある町並みは残されていて、現役の和菓子店や着物屋、文房具店などが軒を連ねています。景勝のハイライトとしては、稲沢市民俗資料収蔵庫

かつての中部電力稲沢営業所の建物とのことです。

PM12:00@とりよし(小池一丁目)




実はきょう最大のお楽しみ。釜飯が有名ということで、ビビッときたので、お昼はここにするという前提からルート構築がはじまりました。ただ、釜飯が有名とはいうものの、釜飯以外もおいしいらしく、日曜日までランチを提供しつつ、最安ランチはなんと破格の600円、しかもたべログには「稲沢で揚げ物食べるならここ」とか書かれている。夜は居酒屋のようだし、本当一体何のお店と形容すべきか……笑

で、釜飯!鳥釜飯セットで釜飯と刺身、茶碗蒸し、たくあんがついてきます。釜飯は、深めの羽釜を、注文があってから火にかけるから、熱々の状態で出てきます。それをハフハフとかき込むだけでまず幸せ。で、釜飯は、出汁を十分にきかせた、五感に訴える滋味。こういう、お出汁の効いた味は、体の中から温まってきます。一度は食べる価値のある、非常に端正な釜飯です。駅からも十分歩くことの出来る距離もありがたいところ。

PM12:45@稲沢市宮浦公園(長野一丁目)




とりよしさんのすぐ北にあるこの公園、ちょっと広場が広めにとってある近所の公園って感じなのですが、実は、静態保存のD51機関車があるんです。普段は建屋の中にあるのを金網越しに眺めるものですが、年に2回一般公開もしているそうです。


PM1:00@珈琲あんず(小池三丁目)




ちょうど近所にあった喫茶店を、とりよしへの道すがらに発見。雰囲気も良いので、食後の珈琲をいただきに訪ねました。非常に豊かな甘みを感じる珈琲と、ふんわりとしたシフォンケーキ、そしてなにより、木材をふんだんに使った内装と、窓から見える緑鮮やかな景色、店の前の草木。店内には絵画も飾られて、雰囲気がとてもきれいな喫茶店でした。今日は客は自分ひとりで、とても穏やかな時間がながれていましたが、この店、特色のひとつがモーニングにあるようで、結構なボリュームのモーニングを、なんと12時半まで提供しているんだとか。


ここから、祖父江町、平和町エリアへ向かっていきます。そう、このための車……笑


PM2:00@善光寺東海別院(祖父江町祖父江南川原)




祖父江町といえば、銀杏、そして銀杏並木ですが、その歴史の深さから、寺社仏閣が建ち並ぶのもまた特徴のひとつです。祖父江町にある7つの寺院でなす「尾張七福神巡り」の一角をなすのが、この善光寺東海別院。文字通り、信州の善光寺如来を迎えて建立された別院で、本院の本堂の3分の2ほど「も」ある、非常に立派な本堂に、戒壇巡りもすることができます。全国的にもいろいろな寺院であるようですが、ここの戒壇巡りの特徴は、暗闇の中を進んでいくと、なんと光り輝く極楽浄土が本当に眼前に現れる。しかし、戒壇巡りってこんなに怖いものだったんですねぇ……信州でもやったことあるはずなんですけど。このあとしばらく、生と死について思いを巡らしていました。

もうすこし季節が進むと、色とりどりの蓮の花が楽しませてくれるようです。また、再来年には御本尊御開帳があり、それに併せて鐘楼の改修を行っています。

そして、続いて平和町へ。個人的にはまったく知識のない中でしたが、これまた、歴史の香る面白そうな街でした。


PM2:30@勝幡城跡(平和町城之内)




なんと、あの織田信長が生まれたといわれる、織田家の城。平和町から愛西市にかけてひろがっていた城だそうです。遺構はなく、石碑が目印のように建っているのが、城の跡を残しています。石碑だけがあるのみですが、穏やかな時の流れが、かつてのこの地域の隆興を物語っています。ちなみに、勝幡駅(愛西市)へ行くと、復元模型やら石像やらいろいろと充実しているようです。

ちなみに、ここの近くにある桜井建材さんの敷地に、塗り直した機関車が置いてありました。


PM3:00@平和中央公園~桜ネックレス(平和町嫁振北)



田んぼと工場の只中にある現在の稲沢市役所平和支社の近くには、行政関係の施設が集積しています。その外れのところにあるのが、平和中央公園です。良い感じのシロツメクサにサッカーゴールやバスケットゴールも整備され、晴れていれば賑やかな子供の声が聞こえてきそうな気持ちの良い公園です。
そんな、平和中央公園と役場を、川沿いにリング状につないでいるのが、この桜ネックレス。この季節は、整備された遊歩道いっぱいに鮮やかな緑を輝かせていました。この季節でこれだけ綺麗ということは、春になると……否、それは、皆様がご覧になって答えを見出していただきたいと思います。

2日間にわたりお届けした合唱祭、のようなもの。なかなか稲沢を回る機会がなかったというのは私も同じことでして、お陰で知られざる稲沢の魅力を色々と楽しむことができました。特に、祖父江・平和の二町は、合唱祭の最中はまず訪れることの難しい地域。まだまだ周り切れていない場所の方が多いですし、最後にご紹介した桜ネックレスの春になった時の姿や、夏には合唱祭とコンクールを挟んで祖父江の虫送り、秋には銀杏、冬には国府宮はだか祭りと、一年中イベントの尽きない稲沢市。ぜひ皆様も、合唱の合間にその魅力を発掘してみてくださいね。



・メシーコール
ピッツェリア アリス」(大塚南三丁目)
……お前、まだ食うのかって言われそうですが笑
今回行っていないお店から、ひとつだけ。かつて出張の道中に訪れたお店です(客として、ですよ?笑)。ランチの時間帯に食べた味がね、すっごい美味しかったなというのを覚えているんです。大塚性海寺への道すがらでたまたま再発見して、2日目のお昼候補に入ったのですが、新しいのを見ようというのと、釜飯食べたい欲に負けて(ちなみに、寿司食べたい欲とも戦ってました←)、今回は番外編にてご紹介。ホールから2kmほどで、頑張れば歩いても行けるので、是非に。


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