おおよそだいたい、合唱のこと。

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主に、管理人が参りました、合唱団の演奏会のロングレビューを掲載しております。
また、時折、気分に応じて、合唱如何関係なく、トピックスを記事にしています。
合唱ブログのつもりではないのに、気付いたら合唱ブログみたいなことになってきました。
やたら細かいレビューからノリツッコミまで、現状、合唱好きな方の暇つぶしには最適です。
ゆっくりしていってね!!!

2015年3月31日火曜日

【愛知高等学校グリークラブ第11回定期演奏会】

2015年3月30日(月) 於 愛知県芸術劇場コンサートホール

僕は「チケット」をお願いしたはずですっ!
(預かりチケットをFB経由でお願いしたところ、何故か招待状扱いになっていて困惑に嬉しい悲鳴を上げているわたべの図)

さて、今年、桜花学園高等学校とともに、全日本合唱コンクール高校A部門をワンツーフィニッシュで第2位という快挙を成し遂げた愛知高校グリーの演奏会です。グリーといいながら、創部時は男子校だったこともあり男声で出発、最近だと女声が隆興してきているという、なんだかありそうでなかったタイプの合唱団(?)。桜花は行かなかった(というか気付いたら終わっていた)そんな後悔もうしますまい、ということで、聞いてまいりました。
平日ということで、少々集客に苦労されていたみたいですが、それでも、遠方を含め、多くのお客様に恵まれていました。中には、半休取って駆けつけた方も……あ、その方も、この演奏会の様子を近々ブログにまとめられるそうですので、で、ついに最近更新されたようなので要チェックですね!笑(2015/4/6更新・リンク貼替)

・ホールについて
このホールで聞いた演奏会、書いていないと思っていたのですが、以前金城を聞いた時に書いていました。昨日は兵庫の芸文、今日は愛知が誇る我らが芸文! 芸文といったらこれですよ。どうも悪いクセで(愛知県芸術劇場を略して)県芸と言ってしまいますが、県芸というと、愛知県立芸術大学という大学がありますので、注意が必要です笑
祝日でない月曜日は、美術館と資料室、喫茶が休みになっているため、ホールはいつもより静かでした。月曜日の芸文、たまに来るんですけど、それでも、何か、フワフワとした、不思議な気分です。そういえば、3・11の直後に上野の東京文化会館行った時も、照明が落とされて、公演のある小ホールだけ、少しばかりの生気を残している、あんな感じだったなぁって、そんなことを思い出します。――そういえば、その時の公演は、田中先生の東混でしたねw
ところで、ちょっとめずらしいものを今日は聴くことが出来ました。普通のアナウンスにつづいて、たまーに聞くことの出来る、自動アナウンス。
「開演中、誘導灯を一時消灯致します。」
消灯する演出?――あぁ、アレか……w

学生合唱団だとよくある、オープニングの校歌の演奏はありませんでした。そのかわりのアナウンス。
「未熟な点もあるかと思いますが、心を込めて演奏させていただきます」――宝塚コンクール・グランプリ、全日本コンクール高校A・桜花に次ぐ第2位の団体がこうおっしゃるなら、私達の演奏会では一体どんなアナウンスを入れればよいのでしょうか……笑

本日はゲストに、高嶋昌二先生と、相澤直人先生。毎度おなじみな高嶋先生は勿論のこと、いやぁ、引っ張りだこですねぇ! 相澤先生。個人的には、高嶋サウンドを聞くのは今回が初めて。その意味でも楽しみな演奏会でした。

第1部 祈りのうた
Guy Forbes "Ave Maria"
Xabier Sarasola "Ave Maria"
Dante Andreo "Ave Maria"
Ola Gjeilo "Gloria"
指揮:吉田稔
ピアノ:水戸見弥子、玉田裕人

まずは、宗教曲……アヴェ・マリアの応酬! からの、ヤイロ! この作曲家たちは誰なんだ! というくらいに、多彩なアヴェ・マリアを聴くことが出来ました。1曲目はアカペラから。少々ピッチが低いかな、とも思いましたが、そのピッチで全声部うまく絡んでいたので、問題はなさそうです。言葉の流れの中にうまく音楽が対位されていました。一方で、対位旋律の後に終止するときの音もキレイ。ハーモニーをパズルのようにハメるのを目標にしているわけではないものの、十分に和声が音楽の進行に対して仕事をしている。いわば、歌の中にハモリがある、有機的なアンサンブルには目を見張るものがありました。そして、何より、主旋律以外の旋律の引き方が非常に明瞭でしっかりしている。明白な目的を持ったアンサンブルが、音楽の着眼点を明白にする、とても聴衆にやさしい音楽作りです。
そして、水戸見弥子先生に玉田裕人先生を加えて演奏された Gloria は絶品! 歌うだけにとどまらず、その勢いを失うこと無く、かつ冷静さをもって流れに乗せながら十分な音量とスケールで、その世界観を伝えきりました。吉田先生の背中も吠える! この壮大さあってこその Gloria。一人ひとりが歌う中で、音楽の表現を作り上げていく――この合唱団の表現の根幹は、まさに個々の歌い方にこそあるのだと思いました。

第2部 独唱ステージ
山田耕筰「かやの木山」
モーツァルト「窓辺においで」
バリトン:安藤風士
瀧廉太郎「荒城の月」
モンテヴェルディ「私を死なせて」
アルト:浦上宥海
プッチーニ「私の名はミミ」
ソプラノ:神野萌々果

そう、この団の強さを支えるものの一つ。それぞれが独唱にも挑戦をして、それも、そちらでもコンクールに出て、入賞したりするという、それはもう、徹底的に歌を追究する集団のなせる業。このステージは、日本クラシック音楽コンクールで入賞した人たちのステージ。いずれも、とても素晴らしい演奏でした。安藤くんは、メロディをよく捉えた、流れのあるアンサンブルにハッキリとしたバリトンを、浦上さんは、びっくりするくらいに低音が豊かな、それでいて情感のあるアルトを、そして神野さんは、もう一端のソプラニスタとして十分やっていけるくらいに実力のあるソプラノをそれぞれ聞かせてくれました。イヤァ、みんな、スゴイスゴイ。これはいい経験になるねぇ、と思ってたら、なんと、この独唱の試みを拗らせてしまい(コラ)、挙句かつて桐朋に学んだ吉田先生と同じ師をもとめてはるばる鹿児島まで勉強しに行ってしまったホンモノの歌手が文字通り飛んできて凱旋披露とのこと。なんとまぁ笑

R.シュトラウス「Allerseelen(万霊節)」「Morgen!(明日!)」
テノール:冨松大幹(OB)

いやこれが、本当に凄いテナーだった。どちらかというとバリトンよりの音色なのは師の影響か、それにしても、旋律の伸びがほんとうに素晴らしい演奏。独唱の演奏会では、曲間で拍手することはあまり多くないような気がするのですが、曲間で思わず拍手が起こるくらい。ピアノの玉田先生もこのグリー出身。こうして、卒業生たちがいい範となって、後輩たちにいい影響を残していく――そのライフサイクルが、このグリーを強くしていくのだなぁと思うと、なんとも感慨深い凱旋なのでした。

第3部 たのしいコーラス
ディズニー映画『アナと雪の女王』より「Let it go」
植村花菜「トイレの神様」
中島みゆき「糸」(3年生指揮・演奏)
嘉門達夫「怒りのグルーヴ〜童謡編〜」(男声)
藤岡藤巻「いーよな若くて」(Vo.高嶋昌二・吉田稔によるデュエット)
中島みゆき「麦の唄」(鍵盤ハーモニカ:高嶋昌二)
指揮:高嶋昌二
ピアノ:玉田裕人

個人的には関西でもご縁がなかった、初めての高嶋節! こんなにヒョロヒョロな、イカニモな大阪のオッサンだとは思いもしなかった!w ステージ中のトーク、何度も、「前2つの格式の高いステージに対して、このステージは、皆さん本当、楽しんで!」と強調されていました。そんなわけで、しっかり、楽しませていただきましたよ!
「アナ雪」少々フレーズが短いか。あるいは、この曲のフレーズに対する解釈は、「ありの/ままの」というような区切り方で統一されつつあるということなのだろうか。しかし、メロディに対しての理解が欠如しているわけではないようで非常に伸びやかだし、なによりアレンジが非常に好き!「トイレの神様」絶品。思わずむせた(本当会場の皆様ごめんなさい……)。声質を一気に変えて、まるで一言一言を、ギター弾き語りのような切ないピアノとともに語りかけていきます。淡々と語りかける中に、こんなにも感動的な音楽を見出すことが出来るなんて。会場からもすすり泣く声が(花粉かな?笑)。この曲が流行り始めた頃から歌いつないでいる様子。是非これからもどんどん色んな場所で歌って欲しい曲。「糸」もう定番ですね。指揮は、3年生唯一の男性部員。もう、みんなで一端のステージを作り上げてくれていました。そういえば、宝塚で聞いた時にも、感動したなぁ。「怒りのグルーヴ」男声の晴れ舞台は、ギャグ! 高嶋先生曰く「なにか面白いかわからんでも、周りに合わせて笑ってくれ」「次が聞こえないといけないから、ドッと笑って、サッとやめる」。吉田先生も一緒に歌ったその歌、まさに、会場「ドッ」笑 男声でも、女声顔負けの重厚な男声合唱が光りました。うん、このグリーでタダタケ聞いてみたい。みんなしっかり歌うグリーだから、ハモった時のボリュームがたまらんです。「いーよな若くて」。男声の面目を奪っていく(ぁ)究極のデュエットw「いいよなぁ……」と、この2人共通の悩み(?)を歌い込むその姿に、会場のテンションも上がっていく笑 吉田先生の「音楽科出身なのに楽譜が全然読めんで午前3時まで練習したらしい」(高嶋)成果が存分に表れましたw「麦の唄」最後は真剣に、ニュースタンダードを。特に最後の、鍵盤ハーモニカとともに演奏するカデンツが絶品。壮大な音響を、女声合唱の渦の中で、キレイに確りと表現。これからの愛唱曲にしていくにも、とてもいい曲だと思いました。

インタミ15分。むせてイガイガした喉を直しながら、ぼっちしてメモ整理。あと、1人からTwitterでフォローされる←
ちなみに、おにぎり食べてる人がいっぱいいました。時間をみると、丁度7時位。5時半開演。長い演奏会だなぁ笑 会館的には、おにぎりはラウンジで、ということみたいです笑

第4部 コンクール報告演奏
松本望「ゆうやけ」(みなづきみのり・詩)
松下耕「今年」(谷川俊太郎・詩)
指揮:吉田稔
ピアノ:水戸見弥子

カライをやっていたのは、「時間の都合上」カット、ということで、日本人の作品から2つ。「今年」は、この前とあるコンクールでやったとのこと。どうも、何かと理由を付けて毎年演奏されているそうです。そうですよね、この曲、いい曲ですもん笑
「ゆうやけ」対旋律が込み入っている一方、主旋律が十分に求められる楽曲。ともすると、それは、愛知高校の得意とするところ。歌詩をそのまま伝えるかのように流麗な旋律が、聞いていて気持ちよかった。さわやかに夕景の諸相を歌う一方、めくるめく変わる風景に対してはやや単調だったかと思わされる面も。言葉の取っ掛かりをうまく表現につなげることができればもっと良い――いや、くどくなりすぎるかしら。「今年」年度末にはこの曲が映える(〈「雪の窓辺で」を学校の教科書に載せよう運動〉発起人らしからぬ言葉←)。「合った」というユニゾンというよりも「あ、合ってる」というユニゾン。そこにあるのが自然なように、素直に収まっている優しいユニゾンは、確かにこの曲に限りなく合っている。ギラギラと、よっしゃ! 私達アンサンブルで合わせてまっせ! っていうよりは、こういう風に歌うんだよね、というように、自然な tutti が、なによりさり気なくて、上品な、素直な気持ちにさせてくれる気がします。少々淡白だったかな? でも、それくらいでいいのかもしれません。

お二人が出てきて「大変長らくお待たせいたしました」との言葉とともに、相澤直人先生が登場笑 トーク抄録。
高嶋「お待たせいたしました」
相澤「イヤイヤ、ふつうは「今年」をやったら、もう演奏会終わってアンコール、というか」
高嶋「愛知高校にはどんなイメージを」
相澤「数年前に、お互いに、まさしく〈見た〉というか。素晴らしい音楽と、怖い先生が印象的。――茶色メガネと、ガニ股で座る吉田先生!笑 まず、音程がいい。音楽の3要素のうち、音程の占める割合は大きいが、まるで軽々クリアしている。そして、日本語が美しい。日本語を表現する時、とりあえず子音を出せ、と言われることがある。しかし、それだけでは汚く聞こえる。言葉の〈流れ〉がよく練られている。合唱は〈息〉の芸術。それをやられているのが愛知高校だと思う。」
高嶋「また来年も」
吉田「先程、改めてご多忙のスケジュールの空いているのを確認しました笑 来年も3月28日に、今日と同じゲストでやらせていただきますので!」
高嶋「次にやる曲、『見えない手紙』について」
相澤「昨年夏に、高校生のために書いた。コンクールを審査していると、技術的に難しい作品を聴くことがとても多い。そして、高校生たちの中には、それで合唱はやりつくしました! と思う子たちすらいる。合唱は、そんなもんじゃない。いつでも思いだして歌うことの出来るようなメロディを書きたいと思って書いた。」
吉田「相澤先生の曲は、とてもあたたかくて、包み込んでくれて、情熱的。またよろしくお願いします。」
高嶋「私としても、心を込めて演奏します。」

……なーんか、相澤先生に僕の書きたいこと全部取られてる気がするんですけどー笑

第5部
相澤直人・女声合唱アルバム『見えない手紙』(工藤直子・詩)
指揮:高嶋昌二
ピアノ:水戸見弥子

一番倍音の良くなっていたステージでありながら、愛唱曲のようなかわいい旋律を、軽く、かつしっかりと歌いこなすことのできていたステージ。柔軟性の高いアンサンブルの中に、しっかりとハマる音。今日の総決算といって過言ではありません。特に、2曲目の「こころ」は素晴らしい! その集中力から見出される、豊かなアンサンブル。歌心とともに、しっかりと流れを捉える力が、この団は凄いのだと思います。まさに、相澤先生のいうところの、「息」の芸術。言葉が、そして、音楽が持っている「息」を捉えて、自分たちの「息」の流れの中に再定義して、そして、また新しい「息」として私達の心のなかに根付かせていく。このことが、ちゃんと確認できる音楽なんですね。奇をてらっているわけではなく、愚直に、素直に、詩を歌として歌い続けていくこと。そんな、ストイックで、素直な音楽が、この団の最大の魅力のように思います。

・アンコール
相澤直人「ぜんぶ」
指揮:相澤直人

さて、指揮者として、来年演奏会の頭出し。しかし、素直な歌声で歌うと、この曲も本当に美しいですよねぇ……「大切なことは全部ここにある」。もっと歌いあげてもよかったのに、と、今になればちょっとだけ思います。ちょっとだけ笑

・合同演奏
中島みゆき「ファイト!」
指揮:高嶋昌二
ピアノ:玉田裕人

そうです! 高嶋先生といったら、この曲を忘れてはなりません。今日の出演者全員で、魂の歌声。1番、2番と、小さな声で、社会に潜むように、生きづらい世の中へのエールを歌い、その思いを、最後のサビに爆発させます。特にユニゾンからハーモニーへ移るサビの流れと、自然なクレシェンドで絶叫すること無く、音量を高めて、私達への「ファイト!」の迫力を存分に引き出したその音楽は見事の一言。そしてこの曲といえば、非常灯が切れる理由笑、最後は暗闇の中から全力で歌の「ファイト!」。その重厚なハーモニーと、見えない中でも聞こえてくる、そして見えてくる、必死で、そして鬼気迫る歌声が、聴くものを圧倒する。本日、高嶋先生50代最後の「ファイト!」だったとのこと。素晴らしい形で締めくくられました。そうです、これが、聞きたくて聞きたくて。

・3年生送別の歌
大橋純子「愛は時を超えて」
指揮:吉田稔
ピアノ:水戸見弥子

定番の卒団ソングなんだそう。「今日だけは、生徒を褒めさせてください。」……本当、何時も、厳しい先生なんですね、とちょっとだけ茶化してみる笑 途中、一人も退部者が出なかったことを誇っていましたが、その誇りは、結果となって、そして、演奏となって現れました。「あなたと会えた喜びが私を励ますの」というこの言葉。そして、ラストのサビへ向かって、ボリュームを上げるときの、「ファイト!」に続く、自然で、美しい盛り上がり方!

・エンディング
加山雄三・谷村新司「サライ」
指揮:吉田稔
ピアノ:玉田裕人

今年の締めくくりの、この演奏会を思い出すような、そんな技量とメッセージの込められた曲が流れる中、男女部長の挨拶。たった一人の男子部員と、全国の頂へ導いた女子部長。それぞれ、目指すものや、立場が全然違う中でも、同じ空気を吸って、同じ指導者のもとで、頑張って歌ってきた、その成果。「ファイト!」からこのエンディングにかけては、だって、混声での共同作業なんですから。

・まとめ
高校の合唱と一口に言っても、いろんな合唱があって、コンクールで勝てる演奏と一口に言っても、いろんな合唱があります。愛知高校は、これまで、コンクールと呼ばれる場所で勝ってきた合唱団としては、少々流行と外れた場所にある音を鳴らしているように思います。時は、和声のハマり具合が絶対優位を占める平成の合唱。ともすると、「歌」ってなんだっけ、と、つい忘れてしまいそうになってしまうのですが、こんなところにありました、どこよりも、「歌」を大事にする合唱団。歌のもつメッセージを誰よりも理解して、誰よりも美しい音色で、誰よりも情感豊かに表現してやる、そんな意欲に満ちた演奏。ともすると、団員の自律性がなによりも求められるバーバーショップのように、一人ひとりがしっかりと歌うことで、一つの合唱を作り出す。そう、もしかしたら、本来、合唱って、こういうものなのかもしれないな、と思わされます。
近頃、こういう歌い方をする団が過小評価されているような気がしてなりません。確かに、こういう歌い方は、少しでも足りないところがあると、和声構築主義的な歌い方にサッと抜かれてしまいます。和声構築的な歌い方って、少々手前勝手なものいいですが、とても合理的で賢い歌い方なんです。それでも、歌の本質は、やはり歌にある。歌わないことには、伝わらないメッセージって、あるんだろうなと思います。そこに詩があり、メロディがあるかぎり、歌はいつまでも、素晴らしいものでなければならない。愛知高校の歌声が、そんな、同じ志を持つ歌い手たちの〈希望の星〉であらんことを。

・メシーコール
「魁力屋 名古屋栄店」
栄の風景も、だいぶ以前と変わりました。そう、主に、あの、この世の地獄のようにギラギラとした、サンシャイン栄の向かいに出来た、ドン・キホーテが手がける商業施設によって……笑 ただでさえきらびやかだった錦の入口は、いよいよもって不夜城のように光り輝くようになりました。そのビルの中にある、「いかにもハズレな」ラーメン屋。久々に某先輩と2人で食べに行った店、冷やかし半分に入ったら――ウマイ! 背脂の浮いた醤油ラーメンであるものの、その味はとても素直な、まさに、昔懐かしい、でも現代の舌にも十分マッチしたおいしいラーメン。これはいい店を見つけた、と、2人上機嫌に(ドンキでジュースを買った後)帰りました。で、今、これを書いている時に改めて調べてみたら、「こちら魁力屋さんは、京都北白川の元祖背脂醤油らーめんとのこと」。つまるところ、チェーン店らしい。……なぁんだ、ウマイはずだよ←

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