おおよそだいたい、合唱のこと。

ようこそお越し頂きました。
主に、管理人が参りました、合唱団の演奏会のロングレビューを掲載しております。
また、時折、気分に応じて、合唱如何関係なく、トピックスを記事にしています。
合唱ブログのつもりではないのに、気付いたら合唱ブログみたいなことになってきました。
やたら細かいレビューからノリツッコミまで、現状、合唱好きな方の暇つぶしには最適です。
ゆっくりしていってね!!!

2013年6月24日月曜日

【大阪府合唱祭4日目】

2013年6月23日 於 池田アゼリアホール


こののちひとり飲んだくれてました。あほやのタコ焼きうまかった。これで心置きなく夏を迎えられる。
名古屋にいるときは、他府県の「合唱祭」(コンクールはともかく)を聞くことになるとは思っていなかったので、勉強になりました。感想を忘れないうちにメモ。14番からいました。

・選曲が多彩
場所が場所だけに、そして昔からコンクールで活躍しているような団体も多いからか、選曲がどこもうまい。そしてすごい所引っ張ってくる。最近は府連にも噛んでいるのであろう、石若雅弥先生が人気の様子。選曲が一番光ったのは、『凛唱会』というおじさまおばさま系合唱団の、荻久保和明『季節へのまなざし』から「ゆめみる」ですかね。なぜここでこれをやったんだwwwって感じで。

・演出が多彩
コンクールみたいに着替え部屋があるようですね。『S・24』という団体は、若手ママさんコーラスのような方々が原宿系にラメつけたような格好で登場ww団員の子どもがステージで跳ねまわるという演出の中、木下牧子『花のかず』から「夢のなかの空」を結構上手くハモる。そして「ルージュの伝言」を振り付きで決める。
『ラピスファミリー合唱団』は圧巻。完全に衣装と立ち・振りが決まった『ライオン・キング』を見せた。ジュニアと一般の混成メンバーのようですが、是非(割と本気で)名古屋の『あかがめ響和国』とジョイントして何かミュージカルでもやって欲しい。
あと、『合唱団よしだ』という団がアレでした。団員にヨシダさん一人もいないのに「俺は吉田~♪」と自作作品を歌うシュールなステージ(と、「サッカーによせて」)を披露。会話を小耳に挟んだところによると、毎年同じコンセプトでやっているそう。しかも15年連続表彰wwww

・今回のMVP
聞いた中では、バランスとしても『新日鐵住金混声合唱団』ですね。旧職場部門でおなじみです。はじめてききましたが、非常にバランス感覚の鋭いアンサンブルだったように感じます。最後の和声のバランスが崩れたのは惜しいですが、『「朧月夜」混声合唱による日本の四季』から「朧月夜」「ずいずいずっころばし」「七夕さま」を非常に美しくまとめていました。ホールとの相性もよかったかもしれない。

・身内贔屓でないけれども
やはり『なにわコラリアーズ』と『淀川混声合唱団』は強い。なにコラはBiebl『Ave Maria』を再演。時間内に収めようとしたからでしょうが、アップテンポすぎて忙しかったのが惜しい。ただ、次のSmetana『スラブ賛歌』含め、相変わらずの音圧。あの団だけ使っているホールが違ったのではないでしょうかという笑あの推進力は中毒モノですね、やはり。圧巻でした。
よどこんはWhitacre『Sleep』。もはや世界的に定番曲になりつつありますが、今年のコンクールはこれやるんでしょうか(詳細知りません)前半の緊張感がより洗練されると良くなると思います。後半の展開力はいつにも増して素晴らしい。コンクールなら、という前提ですが、今後の磨き方さえ誤らなければ相変わらずの全国上位間違いないと思います。

・Shall We Sing?
『混声合唱団Shall We Sing?』が初登場。作曲家・石若雅弥氏による合唱団。もう一個あったようですが、今日の出場ではなかった様子。で、ここがうまい。まぁ自作自演だからというのもあるかもしれませんが、それにしても、そつなくこなす感じ、これからコンクール等でも上がってくるかもしれません。曲目は指揮者・石若雅弥先生作曲の「こころの虹~合唱祭ヴァージョン」と『若葉のうた』から「回転レシーブ」。

・次点並びにRemark
池田ジュニア合唱団:Busto本人に指導を受けたというBusto『Laudate Dominum』が非常に明るく爽やか。
豊中少年少女合唱団:杉本竜一/富澤裕『この星に生まれて』の伸びが少年少女らしく爽やか。過去の委嘱曲だという萩京子『ファーブルさん』から「1番」も良かった。
生駒倶楽部:多田武彦『草野心平の詩から』「雨」岡野貞一/寺嶋陸也『ふじの山』から「故郷」。定番の決まり方。
高槻市少年少女合唱団:指揮者の安定感、それに伴い演奏も自然に元気よく。選曲も素直。ザ・児童合唱。渡辺岳夫/猪間道明『世界名作劇場「アルプスの少女ハイジ」女声版』から「おしえて」「ロックリバーへ」
箕面市民合唱団:木下牧子『光と風をつれて』から「はじまり」あんな意味不明な指揮とねちっこい「はじまり」を聴くのははじめてだった。ピアノ斜め配置は普通に良かったと思う。視覚的に。
混声合唱燦:石若雅弥編曲『河内音頭』。編曲もよかったし、そう思えるくらいには演奏も悪くなかった。好きな部類。
女声コーラスベル・フラワー:素直な発声で年齢の割には非常に上手く歌っていた。Chilcott『Jass Songs of Innnocence』から「Piping down the valleys wild」「The Lamb」「The Echoing Green」
梅花女子大学合唱団:8人の小さな合唱団。だが飯沼京子先生の指揮。代々続いているのだろうか。それにしても先生はこういう団も振られるのだなぁと感心。素直に心に響くいい演奏。石若雅弥『春が来た』から「不思議」「春が来た」
東邦フォヴェット:Ziegler『Missa Pro Juventure』から「Gloria」。新加盟おかあさんコーラス。飛び抜けてうまいわけでもないが、平均点以上の演奏。曲も面白かった。
太成学院大学高校合唱部:『TARI TARI』から「心の旋律」(浜口史郎作曲)。演奏技術は完全にクラス合唱の延長だったが、それ以上に、こういう団が出てきて合唱祭で歌ってくれるということが何より嬉しい。
大阪府警察合唱団・合唱団ピュア・フレンズ:木下牧子「鴎」(警察単独演奏)ほか。さすが警察、ガツガツハモる。ユニゾンが不思議なくらいにうまく合流する。ただ、なにコラのような推進力は正直ない。技術的にめちゃめちゃ面白く興味深い演奏だった。
女声コーラスライラック:多田武彦『白き花鳥図』から「数珠かけ鳩」「白鷺」。演奏技術はともかく、多田武彦の女声版、しかもピアノ付きという曲を初めて聞いた、という備忘。知識としては持ち合わせていたが。結構すんなりはまっていたと思う。イメージとしては新実先生の「白いうた青いうた」みたいなイメージ。
大阪大学混声合唱団:相澤直人『歌われて』から「宿題」。新入団員40人入れたらしい笑グランツェか笑さすがに声が若かった。名混のような音作り。うまいとは思うが、中間部で音楽が散っていたかも。もう少しエッジの利いた演奏をしてみたいところ。
関西大学混声合唱団ひびき:信長貴富「夕焼け」。いい選曲だと思いました(小並感)
かざぐるま:千原英喜『レクイエム』から「相聞」、瑞慶覧尚子「谷茶前節」。「相聞」はもう少し磨けると思うが、「谷茶前」は曲の雰囲気をよく掴んでいた。クール・エクラのような演奏。好感が持てる。
アンサンブル・エヴォリュエ:石若雅弥『ひとつの歌にも』から「風のマーチ」「歌のように」。飯沼京子先生指揮。クロージングに質の高い、そつのない演奏を聞ける。満足。石若雅弥先生がテナーでオンステ。清原理事長によると、参加費までちゃんと徴収したらしい笑