おおよそだいたい、合唱のこと。

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ゆっくりしていってね!!!

2013年8月30日金曜日

【三大学グリークラブサマーコンサート】

2013年8月29日 於 同志社寒梅館ハーディホール


結論だけ先に言っておきます。

今日は雨は降りませんでした。

ホールについて:
天井さえ高ければもっと響きが良くなるし、そもそも使い勝手が良くなると思う。ただ、多目的ホールとしては本当に多目的に使えるであろうホール。なにより、ステージ脇に照明兼バルコニーが設置されているのが魅力。残響も1秒くらいは残っている。それを学生や大学は存分に使えるというのだから、羨ましい限り。

0, エール交歓:
金城学院大学グリークラブ『金城学院校歌』
立教大学グリークラブ(混声)『第二応援歌 St. Paul's will shine tonight』
同志社グリークラブ『Doshisha College Song』
どうしても、College Song を生で聞いたその衝撃は忘れられない。東は都の西北、西は同志社といった空気がどうもあるような気がしてならないが、そこに至る理由も分からなくはない気がしている。金城の校歌は初めて聞きましたので特に懐かしさがあるわけでもなく……←
あと、エール交歓を他校にバトンタッチするにあたり、握手をする演出は必要なのだろうか。ほら、女→男→男になるから一人かわいそうzyくぁwせdrftgyふじこlp;@:「」

1, 金城学院大学グリークラブ
無伴奏混声合唱のための『うたおり』(松下耕;2011)より
「薔薇」「崖」「戦場」「夕餉」
懐かしさを感じる演奏だった。否、実は金城大学の演奏もうたおりも初めて聞いたんですが、何が懐かしいって、この、いかにも名古屋ー!って感じの演奏ww特別なことをしているわけではなく、逆に個々がしっかり声を出すことに重きを置かれ、その意味では誰もがしっかり歌えているのだけれども、母音や響きのズレが原因で、ところどころ細かいハーモニーがずれたりする。もっとも、金城上手かったんですけどね、凄く笑さすが金グリって感じです。女声で数が少ない割にはしっかりとパワーが出ていて、しっかり聴かせるステージになっていたとおもいます。コンクールも安泰かと。まぁ、何がいいたいかって、こんなところで露骨に懐かしさを感じることになるとは思いませんでしたってことですね笑
組曲としては「薔薇」「夕餉」に好印象。みなづきみのり先生には薔薇について書かせると大体いい詩が帰ってくるのだろうと推測されるに至る。「夕餉」は、結婚式ソングにいいかもしれない(今年このテのこと言ったの何度目だろう……)。もちろん、他の2曲も素晴らしかった。混声リダクション希望。

2, 立教大学グリークラブ(男声)
男声合唱組曲『わがふるき日のうた』(多田武彦;1977)
簡潔に言うと、期待を先行させすぎました。
いやだってほら、聞いてくださいよ。チラシにですよ、ででーん、と、わがふるき日のうた、って書いてあるわけですよ!?そら、期待度マックスでいくでしょう、過去の名演(ここがポイント)聴き漁ったりしますでしょう。期待度インフレするじゃないですか、で、演奏聞くじゃないですか。名演聞いた後だからアラが目立ったりするじゃないですか、ね、ほら、いい演奏だったとしても……。
はい。いや、決して、ど下手なわけではないのですが。トップにもう少し頑張って欲しかったのと、全体的に抑え気味な演奏だったのが、タダタケの魅力を引き出すには不足する点だったのではないかな、と。もう少しお互い出しまくった中で妥結点を探ったほうがよかった。個人的なイメージとしては、かの演奏において「鐘鳴りぬ」の冒頭で出た強さをmfくらいに音量設定すると調度良かったのではないかと思われる。つまり、「鐘鳴りぬ」冒頭はもっと音量が出ていなければならなかった。
なお、「鐘鳴りぬ」「雪はふる」は十分及第点。特に、「雪はふる」のソロは素晴らしかった。「Enfance finie」のソリストも頑張っていた。ブラボー。

インタミ10分。しかもインタミここだけ。ステマネはいつものFさんにつき、超スムーズ。何が言いたいか。休憩時間短いわwwwww

3, 立教大学グリークラブ(女声)
女声合唱曲集『うたをうたうとき』(信長貴富;2007)より
「世界で一番おいしいパンケーキ」「うたを うたう とき」「きみ歌えよ」「春」
ある意味で女声合唱のお手本のような演奏だった。和声は物凄くよくハマっているし、どこにも荒れた点がなく、よく揃っているんだけれども、音圧が足りない。全然足りない。そりゃもう。ほとんど蓋を閉めているピアノにかき消されんとしているレベル。せめて、「パンケーキ」の強拍くらいもっと弾んでくれてもよかったのに……。「バカも卑怯もまるだしで」という歌詩なんかは、正直説得力がなかった。音色や音の鳴り方は素晴らしい。「春」などはこの路線で行けばもっと完成度高くなる。だからこそ、武器として音圧が欲しい。そう、丁度言うなれば、金グリのような。お互いにとっていい刺激になると良いと思う。
曲としては「うたを うたう とき」と「きみ歌えよ」は『新しい歌』と同一の曲。「世界で一番おいしいパンケーキ」が可愛い曲だった。

4, 同志社グリークラブ
男声合唱とピアノのための『くちびるに歌を』(信長貴富;2005)
簡潔に言うと、期待を先行させすぎました。
っていうと思ったじゃん?←
対比させるようになってしまって恐縮なんですが、これは、期待程度の出来にはなっていました(もっとも、手許の音源がげふんげふん)。若干観客の気の緩みが気になる感じではありましたが、それにしても、この曲は何度聞いても感動できる。若干演奏があっさりしているかなぁという感じもありましたが、それも同志社ならでは。決めるところがしっかり決まっていたのが印象的。その意味で、「白い雲」「わすれなぐさ」の中間部(特に「わすれなぐさ」の和声をふくらませる部分!)はさらに精緻にされることを強く期待したいが、「秋」の完成度は非常に高かった。もっとも、その意味では、テナーの層が厚いということが機能しているにすぎないのかもしれないが、だからといってベースが悪いわけでもない。演奏会で再演とのこと。最高の仕上がりを期待したい。特に、いっこ下のみんなは聞きに行って損はないと思う。
あと、なんだろう、この団だけ数の暴力を使っていたような……きょ、京都の演奏会だからかな!会場が寒梅館だったからかな!w

5, 三大学合同演奏
"Agnus Dei"(Barber, Samuel; 1938)
「今回のジョイントは三大学ともキリスト教の学校ということで」(伊東先生)この選曲。普段このテキストは歌い慣れているのか、あるいは、立ち振舞がよくわかっているのか(あるいは伊東先生によく飼い慣らされているのか←)、圧倒的に男声が多いという非常に厳しい制約の中でも、女声の主旋律、あるいは対旋律が非常によく浮き立った素晴らしい演奏でした。思い返すと結構長い曲だったのかもしれませんが、それを感じさせないくらいには爽やかで美しい演奏。Wikipediaには「秘曲」と紹介されたこの曲。結構貴重な機会に立ち会ったのかもしれないなぁと思っています。

アンコール:伊東恵司
"Cantate Domino"(松下耕)
引き続き。今思い返せば、ああ、この曲のことなのかぁ、とも思いましたが。非常に素直で歌いやすくて且つ美しいという、信仰に篤い松下先生ならではの曲だなぁと思う次第。演奏は先述の通り。ステージいっぱいに広がっての演奏。数える限りでは同グリはセレクションしていたっぽいのだが、それにしても多い。

カーテンコール後、客席で手拍子が巻き起こったのにも関わらず、残りはロビーでの演奏と相成りました←

ロビーストーム
夢みたものは(木下牧子:混声)
斎太郎節(竹花秀昭:男声)
遥かな友に(礒部淑:女声・男声同時)
やはりさいたらはよい(ことの全て)。周りすらも歌っているのが如何にも!という感じ。あるいはアレはOBなのか。なんにせよ、ブラボーは思わず叫びたくなる。あのお祭り感素敵。名古屋では男声少ないのもあって中々味わえない光景。最高。
あと、関西は、団長・実行委員長挨拶はストームの最後というのが常套なんですかね(今回は「遥かな友に」5回目(!)のリピートで、ハミングで歌いながら挨拶)。名古屋は大体、アンコール前か団歌後が一般的なので。それとも、ジョイコンだけの光景か。

メシーコール
「天下一品ラーメン」今出川店
今日の譜めくりされていた方がTwitterで天一天一連呼されていたので、思わず。こってり大盛り。スープまで飲み干したら、今、結構腹にキテいる。とはいえ、名古屋の天一より美味かった。多分麺の茹で具合。同志社向きの学割を阪大院生の学生証でフリーライドしてすんません(反省の色なし←)

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